帰化と永住の違いについて

帰化と永住の違いを簡単に説明すると、帰化は外国人（外国籍の人）が日本国籍を取得して、日本人になることです。

対して、永住は日本での永住権（永住ビザ）を取得して、日本に永久に住むことのできる権利を得ることになります。
永住の場合は、日本に住むことができる権利に過ぎないので、国籍はそのままです。

在留期間を気にせず、日本にずっと住むことができるという点では帰化も永住も同様ですが、永住の場合はこれまでと変わらず在留カードを携帯する必要がありますし、更新もする必要があります。

ずっと日本にいられる権利を持っているに過ぎず、認められている在留期間が無期限でも、在留カードは7年に1度更新し続ける必要がありますのでご注意ください。

永住の方が難しい

日本人になる帰化と、日本に永久に住むことのできる永住ビザ。

帰化するにも、永住ビザを取得するにも当然要件がありますが、どちらが要件を満たすのが難しいでしょうか。

帰化や永住について全く知らなければ、ずっと日本に住むことのできる権利よりも、日本人になる手続きの方が難しいと思われるのではないでしょうか。

でも、実際には帰化の方が要件のハードルが低く、永住の方が条件を満たすことが難しいんです。
許可率についても、帰化の方が永住よりもだいぶ許可率が高めです。

帰化の許可率については以下をご覧ください。

それでは実際に帰化と永住の条件について、その違いを簡単に確認してみましょう。
※特例等は除いた、あくまで一般的な条件です。

帰化と永住の要件で重なり合う部分だけピックアップして説明します。

申請名	在留期間（就労期間）	生計（年収要件）	社会保険
帰化	5年以上（3年以上）	生活できていればOK	リカバリー可
永住	10年以上（5年以上）	年収300万以上※	リカバリー不可

※専業主婦（夫）の方など、扶養されている方は配偶者の年収になります。

以上が帰化と永住の条件の違いになります。

帰化の場合、納税証明書等は1年分で済みますが、永住は3年分必要です。
つまり年収の要件、年300万円についても3年連続で超えている必要があります。

出国していた理由について斟酌してくれる可能性があるかなど、一部永住の方が易しい部分もありますが、基本的には帰化よりも永住の方が難しいと考えて間違いありません。

ただでさえ難しいとされている日本の帰化よりも難しい永住申請なので、帰化か永住かで迷われているという場合は帰化申請をおすすめします。