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帰化許可申請書類一式の書き方まとめ

帰化許可申請書類一式の書き方まとめ

帰化許可申請書類一式の書き方を一覧できるようにまとめました。
申請書類作成の際の参考にどうぞ。

帰化許可申請書類一式一覧表(目次)

帰化許可申請書
親族の概要
履歴書(その1)
履歴書(その2)
生計の概要(その1)
生計の概要(その2)
事業の概要
在勤及び給与証明書
帰化の動機書
居宅附近の略図等
勤務先附近の略図等
申述書
宣誓書

 

クリックまたはタップすると各書類の書き方の部分までスクロールします。

 

帰化許可申請書の書き方

日付

法務局の担当官の前で記入するので、申請までは未記入にしておきます。

写真

申請日前6か月間の間に撮影した5㎝×5㎝の写真を添付します。
写真の裏には氏名を書きましょう。

 

写真の下に撮影した日付を記入するのを忘れずに。

国籍

国籍証明書、パスポートの通りに自分の国籍を記入します。

出生地

自分の生まれた場所を地番まで記載します。

住所(居所)

住民票を参考にして、住民票の通りに書きます。

氏名

漢字またはカタカナで記入します。アルファベットは使えません。

通称名

今までに使用したことのある通称をすべて記載します。
通称を使ったことがなければ、空欄のままで構いません。

生年月日

帰化申請者本人の生年月日を記入します。

父母との続柄

長男や二女といったように、父母にとって自分は何に当たるかを書きます。

父母の氏名

自分の父・母の氏名を書きます。
仮に両親が離婚している場合でも、父、母の氏名を記載します。

父母の本籍又は国籍

父、母の国籍を書きます。
父、母が日本人であれば「日本」とは書かずに本籍地を記載します。

養父母の氏名

自分が養子の場合は、養父母(養親)の氏名を書きます。

養父母の本籍又は国籍

こちらも父母の本籍又は国籍の場合と同様に記載します。

帰化後の本籍

帰化後に戸籍を置きたい場所を書きます。
本籍地は自由に決めることができ、後から変更することも可能です。

帰化後の氏名

帰化後の氏名や苗字については、自由に決めることができます。
本籍地とは異なり後から変更することはほぼできません。

申請者の署名又は法定代理人の住所、資格及び署名

担当官の前で署名するので、作成の段階では空欄のままにしておきます。

電話連絡先

自宅、勤務先、携帯の電話番号を書きます。
無い場合は「無し」とします。

 

親族の概要の書き方

1.配偶者(元配偶者含む)
2.申請者の親(養親含む)
3.申請者の子(養子含む)
4.兄弟姉妹
5.配偶者の両親
6.内縁の夫(妻)
7.婚約者

 

以上の順番で親族の情報を記載していきます。
元配偶者の書く優先順位が高いことにお気を付けください。

 

居住地区分

上部に「居住地区分」とあるように、国内に住んでいる親族と国外に住んでいる親族では用紙を分けて作成します。

続柄

帰化申請者と親族の関係を記載します。
書き方は以下。

氏名

名字、名前のフルネームで書きます。
中国人、韓国人の場合は漢字、他の国の場合はカタカナで書いてください。

 

生年月日については、日本の元号にて表記します。西暦は使いません。
昭和50年5月5日生など。

年齢

数字で年齢を記載します。数字だけでいいので、「歳(才)」は不要です。

職業

職業を書きます。働いていない場合は「無職」と書きます。

 

学生の場合は「小学生」、「中学生」、「高校生」、「大学生」にします。
赤ちゃんを含め、小学校に上がる前であれば「未就学」と記載します。

住所

今一緒に住んでいる人については住所を書かずに「同居」とします。

交際状況等

交際、帰化意思、意見をチェックします。
電話番号を書き、帰化しているなら帰化日、帰化申請済みなら申請日を書き入れます。

 

履歴書(その1)の書き方

年月日(日付)

日本の元号を使って書きます。

居住関係

自身がこれまで住んできた場所について記載します。

学歴・職歴

これまでの学校歴や職業歴について書きます。

身分関係

自身の出生、結婚や離婚だけでなく、父母が離婚、死亡している場合にはそれらも書く必要があります。

 

履歴書(その2)の書き方

出入国歴

これまでの出入国歴について書きます。
出入国歴の記載期間は、普通帰化で5年分、簡易帰化の場合です。

期間

上から古い順に正確に書きましょう。

日数

出国していた日数を正確に書いてください。

渡航先

渡航していたところ、出国先について書きます。
一度に複数の国に行っていた場合、複数の国を書き入れます。

目的、同行者等

出国していた目的、一緒に出国した人について書きます。

総出国日数

出国日数の合計を間違えないよう注意しながら記載します。

技能・資格

資格を持っている場合に記載します。
自動車運転免許証を持っている場合もここに書きます。

賞罰

賞罰について記載します。
賞は通常無いかと思いますので気にされなくて大丈夫です。

 

罰には交通違反も含みます。違反がある場合は違反歴を書いてください。

確認欄

確認欄には何も書きません。

 

生計の概要(その1)の書き方

年月日(日付)

作成した年月日を日本の元号を使って書きます。
令和など。西暦はダメなので注意。

 

【収入の項目】

氏名

収入のある人の氏名をフルネームで書きます。
月収は手取り月収です。税金や保険料を引いた後の額なので注意。

 

同一世帯の収入面について記載する必要があるため、帰化申請者以外で同居の親族に収入のある方がいる場合、その人の分も書かなければなりません。

種目

種目はその収入の種類を書きます。
「給与」、「事業収入」、「年金」、「仕送り」等です。

備考

備考欄には勤務開始日を書きます。

合計

同一世帯の収入額の合計金額を書きます。
※世帯を異にする親族から仕送りなどがある場合は仕送りも合わせた額。

 

【支出の項目】

食費

1ヶ月分の食費について書きます。備考欄は空欄で構いません。

住居費

賃貸物件に住んでいる場合はその住居費を書きます。
家賃だけでなく、共益費、管理費、駐車場代等があればその合計額になります。

 

備考欄にはその名目を書きます。
共益費や管理費など。

 

マンションを買って住んでいる人で、毎月管理費や修繕積立金を払っている場合にはその金額を書きます。

教育費

子供の教育費など、教育に使った金額を書きます。

返済金

借入(ローン含む)がある場合は、毎月の返済額をここに記載します。
備考欄にはその返済金が何かを書きます。住宅ローン、車のローンなど。

生命保険等掛金

生命保険等の掛金があればその額を書きます。

預貯金

毎月の貯金額について書きます。備考欄は特に書かなくて構いません。

その他

これまで書いてきたもの以外の支出の金額を書きます。
光熱費や通信費、遊興費等の金額です。

空欄部分

今まで見てきた項目以外で、毎月決まった額の支出がある場合には新しく項目を作って金額等を書きましょう。

 

【主な負債の項目】

借入の目的

借入の目的はそのまま借入をした目的についてきます。

借入先

銀行名及び支店名を書きます。

残額

現在借入の残額がいくら残っているのかを確認し、その金額を記入します。

完済予定

借金を払い終える日を書きます。

 

生計の概要(その2)の書き方

【不動産の項目】

種類

登記事項証明書の表題部の記載を参考にして書き入れます。

面積(㎡)

種類の項目同様、登記事項証明書の表題部の記載を参考にします。
単位(㎡)を忘れずに。

時価等(万円)

購入時の金額を参考に、中古不動産として妥当だと思う金額を書きます。

名義人

登記事項証明書の権利部の権利者その他の事項の欄に書かれた権利者を書きます。

 

【預貯金の項目】

預入先

銀行名だけでなく、支店名まで預金通帳通りに記載します。

名義人

口座名義人を記載します。

金額(円)

残高を記載します。

 

【株券・社債等の項目】

種類

持っている株券(株式)や社債について記入します。

評価額(万円)

評価額については、おおよそで大丈夫です。

名義人等

株券・社債等の権利を持っている人を書きます。

 

【高価な動産の項目】

種類

記載するのは高価なものだけで構いません。おおよそ100万円以上のものです。
自動車も含みます。

評価額

中古額として妥当だと思う金額を記載します。おおよそで構いません。
時価100万円程度など。

名義人等

高価な動産の権利を持っている人の名前を書きます。

 

事業の概要の書き方

対象となる期間

法人(会社)の場合は直近の決算期、個人事業主の場合は前年(1月~12月)が対象の期間となります。

商号等

商号を書きます。会社名(法人名)、個人事業名。

所在

法人の場合は登記事項証明書どおりの会社住所、個人事業の場合は個人事業の住所です。

開業年月日

会社を設立した日、または個人事業の開業届を出した日になります。

経営者

会社の代表者、個人事業主の氏名を書きます。
申請者との関係は、帰化申請者自身が経営者の場合は「本人」、同居の親族が経営者の場合は「兄」、「父」など続柄を記入します。

営業の内容

事業の内容について書きます。
定款に記載されている事業の目的や、個人事業の内容を書きましょう。

許認可の年月日番号等

許認可が必要な事業であれば、許認可を得た年月日及び許認可番号を書きます。
確認欄は空欄で結構です。

営業資本

法人(会社)の場合は、資本金の額を書きます。
個人事業主の場合は資本金がないため、0と記載してください。

従業員数

正社員だけでなく、パート、アルバイト等も含めた従業員数を書きます。
※経営者は含めません。
専従者は経費として認められる親族の従業員のことです。

事業用財産

事業用の財産について記載します。
社用車や店舗などがあれば書いてください。

売上高、売上原価、販売費等、営業外収益、営業外費用、特別利益、特別損失、利益

法人(会社)は直近の決算期について、個人事業の場合は前年分について決算書等を見ながら書きます。

 

【負債の項目】

借入年月

昭和、平成、令和など、元号で借り入れをした年月日を書きます。

借入先

日本政策金融公庫、銀行、信用組合など、借入をしている先を書きます。
借入先については支店名まで明記します。

 

個人の方から借り入れをしている場合は、個人名(氏名)を書いてください。

借入額(万円)

借入をした額です。現在の残額ではなく、契約書等に書かれた借入額を書きます。

期末残高(万円)

期末時点での借入の残高を記入してください。

返済の方法

返済の方法について書きます。
毎月5万円返済、随意など。

借入の理由及び返済状況

借入をした理由、返済の状況について。
開業準備並びに事業拡張のために借り入れ、遅滞なく返済しているなど。

 

【取引先の項目】

主要な取引先について数社記載します。
すべての取引先が必要なわけではなく、もちろん主要なところだけで大丈夫です。

名称又は代表者名

取引相手が法人なら法人名、個人なら代表者名を書きます。

所在

都道府県から取引先の所在地について書きます。

電話番号

取引先の電話番号を書きます。

年間取引額(万円)

取引先との年間での取引額について書きます。

取引の内容

取引先との取引の内容について書きます。

取引期間

取引先との取引をしている期間について書きます。

 

【備考の項目】

備考欄には主要な取引銀行について書きます。
取引銀行 三菱UFJ銀行〇〇支店、三井住友銀行〇〇支店など。

 

在勤及び給与証明書の書き方

在勤及び給与証明書は勤務先に作成してもらう必要があります。
会社の印を押さなければならないからです。

 

また、自分だけでなく同居の親族が給与等を得ている場合にも必要な書類になります。
個人事業主や会社経営者の方も、自己証明として作成する必要があります。

住所

帰化申請者の住所を記載します。

氏名・生年月日

帰化申請者の氏名、生年月日について記載します。

職種

具体的に書いてください。就労ビザの方はビザ(在留資格)に合わせて書いてください。

入社日

入社した日について書きます。

所属課等

帰化申請者の属する所属課を書きます。

日付

在勤及び給与証明書を作成した日を記入します。

住所、社名、代表者を入れ、押印する

会社の住所、社名、代表者(社長など)の名前を書き、印をします。
ゴム印(社判)でももちろん構いません。

 

【給与関係について

給与明細どおりに記載する必要があります。

 

帰化の動機書の書き方

帰化の動機書の書き方

帰化の動機書は特別永住者の方以外の外国人の方が、手書きで自書する書面です。

 

自分が帰化したい理由を、自分の国籍や職業、家族構成や世帯の状況などに触れながら説明しましょう。

 

居宅附近の略図等の書き方

居宅附近の略図等は、過去3年以内に住んでいる場所について作成する書類です。
過去3年以内に引っ越しをしている場合には引っ越しの分だけ作成する必要があります。

国籍

帰化申請する人の国籍です。

氏名

帰化申請者の氏名を書きます。

住所(現住所、前住所、前々住所…)

住民票の記載通りに住所を書きます。
電話番号は携帯電話でも構いません。

あなたの国籍を、近所の人は知っているか

知っていれば「知っている」、知らなければ「知らない」にチェックしてください。

特に親しく付き合っている人があればその人の住所、氏名、電話

親しくしている友人、知人の方がいれば、その人の住所や氏名、電話番号について書きます。

居宅附近の略図

最寄駅から自宅までの簡単な略図を書きます。
地図は手書きでもグーグルマップなどの貼り付けでも通常は大丈夫です。

 

勤務先附近の略図等の書き方

居宅附近の略図等同様、こちらも過去3年間が対象です。
過去3年以内に転職をしているようであれば、転職回数分作成する必要があります。

国籍

帰化申請する人の国籍を書きます。

氏名

帰化申請者の氏名を書きます。

勤務先(現勤務先、前勤務先、前々勤務先…)

勤務先の所在地、住所を書きます。勤務期間、電話番号も忘れずに書いてください。

あなたの国籍を、勤務先(取引先)の人は知っているか

知っていれば「知っている」、知らなければ「知らない」にチェックしてください。

勤務先での上司、同僚等の役職・氏名

帰化申請者であるあなたとの関係、氏名、役職、直通電話などを書きます。

勤務先附近の略図

勤務先の最寄駅から勤務先までの簡単な略図を書きます。
地図は手書きでもグーグルマップなどの貼り付けでも通常は大丈夫です。

 

申述書の書き方

申述書は実母に自筆で記入してもらう書類になります。
実母が亡くなっている場合は実父、一番上の兄弟に代わりに書いてもらいます。

 


実母に書いてもらう場合

最初の下線部分は「私」と入れ、次の下線部分には「実父の名前」を書き入れてもらいます。

実父に書いてもらう場合

実母が既に亡くなっているなど、実母に書いてもらうことが難しい場合は実父に書いてもらうことになります。

 

最初の下線部分には「私」と入れ、次の下線部分は「実母の名前」を書き入れてもらいます。

兄弟姉妹のうち、第一子に書いてもらう場合

両親がともに亡くなっている場合、兄弟姉妹のうちで第一子の人に書いてもらうこととなります。
長男、または長女の方です。

 

この場合は、最初の下線部分には「実父の名前」を入れ、次の下線部分は「実母の名前」を入れてもらいます。

氏名、続柄、生年月日、出生地

表には帰化申請者の兄弟姉妹の情報を書き込みます。
続柄は長男、長女などと書けばOKです。

日付、署名、捺印

申述書を書いた日付を書いてもらい、住所、氏名を署名してもらって捺印もしてもらいます。
印鑑の文化の無い国の場合は、代わりにサインをしてもらいます。

 

宣誓書

宣誓書は事前に準備する必要はありません。
申請の際に、法務局の担当官の前で自筆で署名する書類になります。

 


おわりに

以上が帰化申請の際に作成しなければならない、帰化許可申請書類一式になります。
本ページは申請書類の一覧ページになりますので、簡単な説明にはなりますが、作成書類のイメージはつかめたのではないでしょうか。

 

申請書類については、以下のページから無料でダウンロードすることもできます。
細かい書類の書き方のページのリンクもありますのでよろしければご参考にどうぞ。

 

 

事業の概要を除けば、基本的にはすべて作成する必要があります。
※事業の概要は本人、同居の親族に事業者がいる場合に必要です。

 

帰化の書類集めや、帰化申請書類の作成が面倒という方は、ぜひ当事務所にご連絡ください。

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