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日本への帰化は難しい?/日本国籍取得の難しさ
日本への帰化は難しい
日本への帰化、すなわち日本国籍取得は他の国に比べ難しいとよく言われます。
2014年、アメリカのあるメディアが国籍取得の難しい国トップ5を挙げました。
その中には、日本も含まれています。
実際、日本への帰化はどれくらい難しいのでしょうか。
日本への帰化には満たさなければならない難しい要件がある
日本への帰化を考えた場合、帰化のための要件をきちんと満たす必要があります。
この要件を満たすことが難しいため、日本の帰化は世界でも難しいとされています。
以下、満たさなければならない帰化の要件について簡単に説明いたします。
帰化申請の要件
日本人と結婚されている方や、特別永住者(在日韓国人/在日朝鮮人)の方などを除いて、日本国籍を取得するには7つの帰化要件を満たす必要があります。
①住所要件
②能力要件
③素行要件
④生計要件
⑤喪失要件
⑥思想要件
⑦日本語能力
※日本人と結婚している方や、特別永住者(在日韓国人/在日朝鮮人)の方などは、これらの要件をすべて満たす必要はありません。緩和された要件での帰化申請が可能になります。
それでは1つ1つ見ていきます。
帰化申請の要件①住所要件
1つ目は住所要件です。住居要件とも言われたりもします。
住所要件を満たしているかどうかのポイントは2つ。
■引き続き5年以上日本に住んでいること
■3年以上の就労経験があること
この2つです。
どちらかを満たせばいいのではなく、2つとも満たしている必要があります。
帰化申請の要件②能力要件
2つ目は能力要件です。
■20歳以上であること
通常、20歳以上でなければ帰化の申請をすることはできません。
例外として、どちらかが日本人である場合などは、20歳を超えていなくても帰化申請を行うことが可能です。
詳しくは以下のリンクをどうぞ。
帰化申請の要件③素行要件
3つ目の要件は素行要件になります。
素行が善良かどうかが問われます。
■税金
■年金
■犯罪歴
税金や年金をきちんと納めていること。
犯罪を犯していないことがポイントになります。
税金や年金を納めていない場合は、しっかり納付すればOKです。
過去に犯罪を犯した場合は、年数が経っていれば帰化できる場合もあります。
また、同居の親族の素行も問題になります。
自分は税金を納めていても、同居の親族が納めていない場合は帰化できないので注意が必要です。
帰化申請の要件④生計要件
生計要件では、日本で生活していけるだけの安定した収入があるかどうかがポイントになります。
生活していけるだけの収入は個人個人で異なりますが、20万円くらいの収入が目安となります。
20万円より少なくても、安定して生活できることが証明できれば問題ありません。
自分の雇用形態は、正社員でも契約社員でも派遣社員でも構いません。
専業主婦の方など、ご自身に十分な収入がない場合には、一緒に住んでいる家族の方の収入で生活するのに十分なお金があることを証明すれば問題ありません。
必ずしも帰化申請者本人に収入があることが必要なわけではなく、同居の親族等により安定した生活ができることが証明できれば大丈夫です。
帰化申請の要件⑤喪失要件
喪失事項とも言われます。
■日本に帰化したらこれまでの母国の国籍を失うことができること
日本は二重国籍を認めていないため、日本に帰化したら元の母国の国籍を喪失または離脱することができることが要件となっています。
兵役義務のある国などは、兵役を終えないと国籍を離脱できないという法律があったりします。
その場合でも、いくつかの条件を満たせば国籍を離脱することができることがあるので、一度母国の要件を確認してみるといいかと思います。
帰化申請の要件⑥思想要件
■日本の憲法や政府を破壊しようといった思想を持っていないこと
ほとんど問題となることはありませんが、周りに暴力団関係者やテロリストがいる場合には帰化できないということです。
帰化申請の要件⑦日本語能力
最後に日本語能力です。
法律に規定があるわけではありませんが、日本で日本人として暮らしていく以上、一定程度の日本語能力が要求されます。
■小学校3年生程度の日本語能力があること
要求される日本語能力の水準は小学校3年生程度ですので、そこまで身構える必要はないかと思います。
帰化の要件を満たしていることが確認できたら、帰化申請を考える
自分が帰化の要件を満たしていることが確認できたら、帰化申請を考えます。
日本国籍を取得し、日本へ帰化するためには、帰化申請者の住所地を管轄する法務局に対して帰化の申請を行うことになりますが、帰化の申請手続き自体も一人で行うには難しいものになっています。
日本の帰化申請は非常に面倒で大変な手続き
日本の帰化申請は非常に面倒で大変な手続きとなっています。
帰化の要件を満たすことも難しいですが、手続き自体も大変であるという点に注意が必要です。
日本へ帰化するには、作成しなければならない書類(帰化申請書類一式)、取り寄せなければならない書類、手持ちの書類のコピー、別途法務局から指示されたもの等を用意しなければなりません。
一般的に、帰化申請のために用意しなければならない書類は100枚程度になります。
在日韓国人の方の場合は200枚、さらに会社経営者であれば300枚を超えることもあります。
必要書類の枚数だけでも、日本への帰化が非常に面倒で大変な手続きであるということがわかるかと思います。
必要書類についてご興味のある方は以下のリンクを参考になさってください。
審査の時間が長く、帰化許可までには時間がかかる
帰化申請後、許可が下りるまでには時間がかかるということも忘れてはならないポイントです。
日本の帰化は、申請をしてから許可が出るまで10か月~1年程度、場合よっては1年以上の期間がかかることもあります。
帰化はとにかく時間がかかります。
帰化に必要な書類を用意するだけで何か月かかかるため、いつまでに帰化したいという希望がある場合は早めに行動する必要があります。
余裕をもって、できるだけ早く帰化の準備を始めることが大切です。
1人でやるのは大変だけれど、1人でやろうとする人が多い
先ほど説明した通り、帰化申請には一般的に100枚~多くて300枚程度の書類を用意する必要があります。
これを1人でやるのはとても大変です。
いくつもの役所に行って、それぞれの書類を集めなければならないからです。
また、せっかく集めた書類には期限があることも多く、その期限を過ぎてしまったら無効になってしまいますし、作成しなければならない書類についても細かいルールがあります。
これが、帰化の手続きが非常に大変で面倒だとよく言われる理由です。
途中で断念してしまう方が多いことも、日本の帰化申請の特徴になっています。
帰化申請を1人で全部やろうとすると、非常に大変ですし、何より膨大な時間がかかってしまうので、1度専門家に相談することをおすすめします。
当事務所でも帰化の無料相談を実施しておりますので、帰化をお考えの方はぜひ1度ご活用ください。
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